前回は犬のボディコントロールの重要性について説明しました。
今回は犬のボディコントロールのやり方を具体的に説明したいと思います。
ちなにみこの記事は子犬に焦点をあてて説明します。
成犬でもすごく暴れる犬でなければ同じやり方で大丈夫ですが、暴れる成犬と子犬では練習の仕方も多少変わってきます。
トレーニングと聞くと難しそうと思われるかもしれませんが、子犬のボディコントロールはスキンシップの延長です。
実際にお店でも紹介しているやり方なので、そんなに難しい内容ではないですよ!
犬のボディコントロールのやり方|開始する時期や環境
具体的な犬のボディコントロールのやり方を説明する前に、まずは次の点を覚えておいてください。
犬ボディコントロールのやり方【時期や環境】
- ボディコントロールの練習に適した時期
- ボディコントロールを練習する環境
- 練習時のご褒美の有無
犬のボディコントロールを開始する時期
犬のボディコントロールの練習を開始する時期は、警戒心がすくない子犬の時期がベスト!
本格的なしつけやトレーニングは、生後2カ月~3ヶ月を過ぎてからがよいと言われています。
ただし、ボディコントロールはトレーニングというよりはスキンシップに近いですからね。
お世話の合間に犬の色々なところを触ってあげてください。
ただし、長時間触り続けると犬が疲れてしまいます。
飼い主さんが様子を見ながら適度に行ってあげてくださいね。
小さい時には犬を触ることが出来ても、安心して途中で止めてしまうと、成長後に触れなくなる場合もあります。
油断せずに継続して行うことをお勧めしています。
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犬のボディコントロールを行う環境
犬のボディコントロールは、様々な状況下で行うことをおすすめしています。
静かな場所、騒がしい場所、どのような場所でも自由に愛犬を触れないと意味がないからです。
基本的に犬をトレーニングする場合は、犬が集中して行えるように静かな環境で行います。
場合によっては普段の生活スペースと、トレーニングする場所をわけることもあります。
ただし、子犬のボディコントロールの場合は単なるスキンシップです。
犬を身構えさせる必要はありません。
あくまで生活の一部として行う事をお勧めしています。
色々な環境で練習することが大事です。
犬のボディコントロールにご褒美は必要?
犬に対するご褒美は次の様な物があります。
犬へのご褒美
- おやつ
- おもちゃ
- 撫でられる(触られる)
- 声で褒められる
など
ただし、犬のボディコントロールに関しては、撫でてあげることや声で褒めてあげることで十分です。
犬を褒める時は高めの声で、テンション高く褒めてあげてくださいね。
成犬で体を触るのを凄く嫌がる場合は「おやつ」や「おもちゃ」などを利用する場合もあります。
でも、子犬の時からそこまで嫌がることはあまりないですからね。
「おやつ」や「おもちゃ」に頼るトレーニングは結果が出やすいです!
ただし、やり方を間違えるとご褒美が無いということを聞かない犬になる可能性があります。
特にボディコントロールの場合は、ご褒美のひとつである「飼い主が撫でる」という行為を行います。
慣れてくればボディコントロール自体がご褒美みたいなものですので、最初から他の物に頼るのはお勧めしません。
おやつがないと犬に触れないのでは、犬との生活がとても大変になってしまいますよ!
子犬のボディコントロールのやり方|具体的な練習方法
それでは、犬のボディコントロールのやり方を具体的に見てみましょう。
といっても、何も難しいことはないです。
普段から撫でたり、触っている場所を広げていくだけです。
犬に触る前には「触るよ~!」など、必ず声をかけてから触ってあげてください。
寝ているなど無防備な状態でいきなり触られると、ビックリしてしまいますから。
体を触る順番はどんな順序で構いませんが、最初は犬が嫌がらない場所から触るようにしてください。
嫌がるそぶりを見せたら、力を弱めたり、触り方を変えてみましょう。
間違っても力ずくで触ったり、怒りながらやらないようにしてください。
犬の足のボディコントロールのやり方
まずは足のボディーコントロールのやり方です。
基本的に足先になるほど嫌がる犬が多いので、最初は足つの付け根から触ってみてください。
それができたら、足先までゆっくりと撫でながら触ってみてください。
足の内側も外側も、同じように触れるとお世話が楽になります。
足先は指の間や足裏の肉球の間を触るのも忘れずに!
指を入れるなどして、1つずつ触りましょう。
爪も1つずつ指先でつまんでみて、1本ずつ触れるようにしてくださいね。
前足を触る時は脇の下、狼爪も忘れないで触ってください。
犬がボディーコントロールに慣れてきたら、足をつかむようにして毛並みに沿って撫でてみてください。
練習しておくとお手入れが楽になりますよ!
犬の耳のボディコントロールのやり方
続いては耳ののボディーコントロールのやり方です。
犬の耳の表面を撫でることから初めて、耳を軽く指でつまんでみてください。
嫌がらなければ耳をめくって、耳の穴の中を見たり触ったりしましょう。
必ずやりましょう!
犬の目周りのボディコントロールのやり方
忘れがちなのが目回りのボディーコントロールの練習です。
ただしやり方を間違えると危険な場合もありますので注意が必要。
指などで犬のマブタなどの目周りを軽く触ってください。
嫌がって暴れると危険ですので、様子を見ながらやってみて下さいね。
このボディーコントロールができていない犬は、顔が洗えないこともありますよ!
飼い主さんの爪が伸びていると、目にあたった場合に危険です!
きちんと切ってから練習してください。
犬の鼻のボディコントロールのやり方
犬のボディコントロールの練習で、高確率で忘れられてしまうのが鼻!
忘れずに練習してください!
指先で犬の鼻を撫でてみたり、軽くつまんでみましょう。
息が出来るレベルの力加減で触ってくださいね。
犬の口周りのボディコントロールのやり方
マズルコントロールとも呼ばれるやり方なので、存じの方も多いのではないでしょうか。
犬を飼うなら必須のボディーコントロールになります。
犬の口周りを撫でたり、上唇を指で持ち上げたりしましょう。
そして、顎下を撫でたり、顎下の皮膚を軽くつまんだりしてください。
最終的にはマズルを持って、犬の顔を上下左右に動かせるようになりましょう。
犬のカットでは、どうしても持たなくてはならない場所なので。
嫌がらなければ、上唇を指で持ち上げた時に歯ぐきや歯も触りましょう。
口の中は嫌がる犬が多いので、あまり焦らずに徐々に慣らしてくださいね。
犬の尾のボディーコントロールのやり方
犬の尾もお手入れではよく触るポイントです。
しっかりとボディーコントロールの練習をしましょう!
やり方としては、まずは背中を撫でてみましょう!
そして、尾の先端まで撫でてみて、嫌がらなければ軽くつかむようにしてみてください。
尾も色々なお手入れでどうしても持つ必要が出てくる部位ですが、触られるのを嫌がる犬も多いです。
そして飼い主さんが触る練習を忘れやすい部位でもあるので、忘れないでくださいね。
犬のボディーコントロール|仰向けにしてみる
犬を仰向けにするのも立派なボディーコントロールです。
愛犬を仰向けに寝かせてみましょう。
たぶんこれはやり方を説明しなくても、犬が家に来たら一度はやりますよね。
膝の上で仰向けにしたり、足の間に挟んでみたり、飼い主さんの好きなように仰向けにしてみてください。
仰向けにした状態で、犬のお腹を撫でたり、全身を触れるように練習しましょう。
子犬のボディコントロールのやり方 ~まとめ~
犬のボディーコントロールのやり方をまとめると次の通り。
子犬のボディーコントロールのやり方
- ボディーコントロールは子犬時に練習するのがベスト
- ボディーコントロールはどんな環境でも行えるようにする
- ボディーコントロールにおやつ&お菓子は使わない
- 犬の体を全て触れるように練習する
子犬のボディーコントロールはとても簡単です。
やり方をしらなくても愛犬とのコミュニケーションの中で自然と行っていることも多いと思います。
ただし、触れない場所があることに気が付かずに、成犬になってしまうこともあり・・・。
そうなると練習がとても大変になります。
そうならない為にも子犬の時から、愛犬の体を隅々まで触っておきましょうね!