
この時期はこのような質問がとても多いです!ノミが増える時期ですからね!
ただ残念なことに、シャンプーだけでノミを駆除するのは「ほぼ不可能」なんです。

そこで、今回はノミ取りにおけるシャンプーの役割や、ノミの取り方・予防方法をご紹介したいと思います。
また、ノミがいる時のシャンプーの仕方も紹介しますね!
シャンプーの仕方のみ知りたい方は『犬にノミがいる時のシャンプーの仕方』までGOです!
犬のノミがシャンプーで駆除できない理由
シャンプーで駆除できない理由
- ノミはシャンプーでは気絶するだけ
- 気絶したノミは毛に絡まって流れない
- 毛量のある犬から気絶したノミを全て見つけるのは不可能
実はノミは水やシャンプーでは気絶するだけなんですよ!
ですので、放っておけばそのうち目覚めます!

このように考える飼い主さんもいると思いますが、ノミは犬の毛に絡まって、気絶していてもなかなか流れません。

ノミって2mm位の大きさで薄くて平べったいんですよね。
犬の毛色にもよりますが、茶や赤系の毛色の犬だと、毛と同化してとても見えにくいです。
また犬は毛量がとても多いので、毛をかき分けて探しても全部を見つけるのは不可能です。
必ず見落としがでます。

ノミの成虫は寄生後24~48時間で産卵を開始して、1日に約20〜50個の卵を産むと言われています。
また、夏場のノミは成長が早く、卵から孵化してから、次の卵を産むまでに2週間しかかかりません。
1匹でも見落としたら大惨事ですよね。
あっという間に大繁殖してしまいます!
このような理由からノミ取りシャンプーでは、ノミを完全に駆除することはできません。
ノミの駆除におけるシャンプーの役割は、補助的な位置づけです。
「犬についているノミを少しでも減らし、ノミの卵やフンを洗い流す物」
と考えておけば間違いないですよ!
犬のノミを駆除するにはどうしたらいいの?

ということで、一般的なノミの駆除方法を説明しますね!
犬にノミを見つけたらまずは病院へ!
犬にノミがついているのを発見したら、まずは病院へ行き、獣医さんの診察を受けましょう!
病院でノミの駆除薬がもらえます。
この駆除薬が一番効果的で確実にノミを退治する方法です。
最近の主流は、皮膚に垂らすタイプの「フロントラインプラス」か、飲み薬タイプの「ネクスガード・スペクトラ」なので、どちらかが出されると思います。
また、ノミが大量に寄生している状況では、皮膚が荒れるなど別途治療が必要な場合もありますが、まとめて対応できるのは獣医さんだけです。
犬をノミ取りシャンプーで洗う!
病院で駆除薬を手に入れたら、犬についたノミの卵を洗い流しましょう!
シャンプー中にノミを見つけたら、できるだけ捕まえることをおすすめします。
ドライヤーで乾かす時にどこに飛んでいくかわかりませんからね。
犬にノミがいる時のシャンプーの仕方は、後ほど紹介しますね!
犬にノミ駆除・予防薬を使う!
先に駆除薬を使用するとシャンプーまでの期間を開けなくてはならない場合があります。
ですので、シャンプー後に使用することが多いです。
ただ、獣医さんの方針で変わる場合もありますので、どちらを先に行うか確認してみてくださいね!
犬用品を熱湯で消毒する!
犬が使用していた寝床やキャリーバッグにも、ノミが潜んでいる可能性があります。
ノミは60〜70度の熱湯で駆除できると言われていますので、熱湯で消毒できるものは全て消毒して洗濯しましょう!

飼主さんの火傷には注意してくださいね!
家全体を燻煙(くんえん)剤で掃除する
犬にノミが多数寄生している場合には、家の中にもノミがいると考えた方がいいです。
家全体を掃除するとなると、バルサンなどの燻煙(くんえん)剤を使わないと難しいですね。
燻煙(くんえん)剤はノミの卵には効果が薄い為、2週後にもう一度行うことをおすすめします。
お家の掃除もとても大事です!
犬のノミを駆除薬で落としても、家にノミがいるとまたついてしまいますからね!
しっかりと掃除してくださいね!
犬にノミを見つけた時にしてはいけないこと
ノミへのNG行為!
- ノミをつぶす!
- 見て見ぬふりをする!
犬のノミを見つけでも、この2つは絶対にしてはいけませんよっ!
犬のノミは発見してもつぶさない
愛犬についているノミは見つけると、つぶしたくなりますよね。
ただし、これは絶対にやってはいけない行為です!
卵をもっている成虫をつぶしてしまった場合、卵が飛び散りどこで繁殖されるかわかりません。
犬についているノミを見て見ぬふりをする
珍しいパターンですが、犬にノミがついていることに気がついていても、何もしない飼主さんがいます。
ノミの繁殖力は凄まじいので、怪しいと思ったらすぐに対処しましょう!
1日でも繁殖しますので、間違っても放置してはいけません!
犬のノミを捕まえた時の対処法
犬についているノミを捕まえた場合は、食器用洗剤の中につけておきましょう。
しばらくつけておき、動かなくなってからトイレなどに流すのがおすすめです。
ガムテープや粘着テープに貼り付けて逃げられなくする方法もありますが、すぐに処分しないとその場で繁殖してしまう可能性がありますので注意が必要です。
犬のノミ対策は予防が一番効果的!
苦労してノミを駆除しても油断するとまた寄生されてしまいます。
ノミ対策は予防が一番効果的で、飼い主さんの負担も少ないです。
犬にノミがつく度に家の大掃除では大変ですからね!
そこで普段の生活で注意したい点を紹介します。
ノミの予防薬で備える!
駆除薬にはノミが犬につくのを予防する効果もあります。
一番効果的な予防方法ですので、効果を切らさないようにしたいですね。
ほとんどの予防薬が1ヶ月は持ちますので、毎月のケアを忘れないようにしましょう!
ノミがいる場所に近づかない!
ノミがいる確立が高い場所には近づかないのが無難ですよね。
お客さんがノミをもらってくる確立が高いのがこちら!
草むらや野良猫は定番ですね。
お家で猫を飼われていて、外に出されている方も注意です。
外に自由に出れる猫ちゃんは、室内飼いの犬とは比べ物にならないくらいノミが寄生している可能性が高いので。
飼主さんが意外と気を抜いてしまうのが、散歩中に会う犬や、ホームセンターの共有カートではないでしょうか?
ノミ予防を全くしていない飼い主さんもいますので、知らない犬と遊ぶ場合は注意してくださいね。
また、不特定多数の犬が使う共有カートはとても不衛生です。
犬が使うたびに掃除しているわけではないので、利用はおすすめしません!
前に使った犬がノミだらけの可能性もありますよ!
犬の寝床、キャリーバッグは常に綺麗に!
普段から気をつけたいことではありますが、暑い時期は特に注意が必要です。
ノミはホコリや湿った場所を好みますので、万が一に備えてノミが繁殖しにくい環境を作っておきたいですね!
犬のお手入れを毎日する!
ブラッシングを毎日行うことで、ノミの寄生に気がつく可能性が高くなります。
動き回るノミを見つけるのは難しいですが、皮膚の様子やノミフン(黒いテンテン)から判断することもできるので、お手入れはこまめに行いましょう!
犬のノミ予防で効果にムラがあるもの
お客様の中には予防しているのに、ノミがついてしまう子がいます。
その子達が予防に使っている物には、共通点がありましたので紹介しますね。
予防としての効果が薄い傾向にあるので、信用しすぎない方がいいかもしれません。

ノミ取り首輪
ホームセンターやペットショップで売っているノミ取り首輪です。
お値段も手軽なので使っている子は多いのですが、これだけだとあまり予防にならないみたいです。
買ったばかりのノミ取り首輪を付けているのに、ノミが大量についている子もいましたので、全身をカバーするのは無理みたいですね。
ノミ取りスプレー
こちらも、ホームセンターやペットショップで売っていますが効果が薄いようです。
試しに買ってノミに吹きかけてみたことがありますがピンピンしてました
まぁ、ノミ取りシャンプーで駆除できない物をスプレーだけで駆除するのは難しいですよね。
ただし、医薬品として病院でだされる物は効果がありましたので、混同しないようにしてください。
犬にノミがいる時のシャンプーの仕方
犬にノミがいる場合は、シャンプーの方法が通常とは異なります。
ノミは水を嫌って逃げ回りますので、その習性を利用してシャンプーをすることになります。
一般的なのは、捕獲しやすい背中にノミを集める洗い方です。
シャンプー前に用意するもの
用意する物
できればノミ取りシャンプーを用意してください。
なければ普通のシャンプーでも大丈夫ですが、低刺激過ぎる物や、泡立ちの悪い物は、ノミ駆除では使いにくいです。
この作業では必須になります。
濡れた手で毛に絡まったノミを取るのは難しいです。
間違って潰さない為にも、ノミ取り櫛を使って捕獲しましょう!
捕まえたノミを入れます。
ひっくり返ると大惨事になりますので、安定感のある容器に入れてくださいね。
シャンプー前の毛もつれを取るのにも使いますし、乾かすときもブラシを使わないと、シャンプーで取りきれなかったノミを見つけられません。
これもノミ駆除では必須になります。
使用したタオルは捨てることをおすすめします。ノミが残っていると大変ですからね。
いらないタオルを用意してください。
シャンプー前に犬にする作業
スリッカーブラシを使って犬の毛玉や、毛もつれを全てとってくださいね。
毛玉や毛もつれの中にノミに逃げ込まれると、お手上げになってしまいます。
ブラシ中もノミが落ちたりしますので、流しやすいようにお風呂場でやるのがおすすめです。
ワンちゃんが滑らないように、滑り止めを敷くなどしてあげてくださいね。
犬の首周りを最初に洗う
犬に水をかけはじめると、ノミは濡れていない場所へ移動しようとします。
そこでまず最初は一番厄介な顔をガードしましょう。
シャンプーに慣れていない犬だと、顔周りを触られることを嫌がり暴れることもあります。
ですので、顔に逃げ込まれることは極力さけたいです。
後頭部や耳の後ろ、首周りに水をかけてシャンプーも泡立ててしまいましょう。
顔周りをシャンプーでブロックして、ノミの侵入を防ぐイメージです!
洗っている途中で気絶しているノミを見つけたら、ノミ取りコームで捕獲して、洗剤の中に入れてくださいね!
見つけた時に取らないと、見失うので注意です!
犬の尻尾、お尻周りを洗う
尻尾の先から徐々に水をかけてください。
背中にノミを移動させるイメージで水をかけてくださいね!
しっかりと水が行き渡ったら、シャンプーで洗ってください。
犬の足先、足を洗う
こちらも足先から背中にノミを移動させるイメージで、下から水をかけていきましょう!
シャンプーをする時は、指の間まで念入りに洗ってくださいね!
犬のお腹から背中にかけて洗う
お腹から背中にかけて洗ってください。
背中やお腹周りはノミフンが多くある場所なので、特に念入りに洗ってください。
そして発見したノミはすみやかに捕獲してくださいね!
背中まで洗えたら、一度シャンプーは流してしまいましょう!
犬の顔を洗う
犬は耳に水が入ると、体をブルブルさせて水を出そうとします。
体にシャンプーがついた状態で、ブルブルされると飼主さんがシャンプーまみれになりますので、体のシャンプーを落としてから顔を洗いましょうね!
頭にもノミがいることがありますので、よく洗ってあげてください。
ノミのチェック後にもう一度全身を洗う!
顔を流し終えたら、全身の毛をかき分けてノミを探してみてください。
その後、もう一度全身をシャンプーで洗い、最後にもう一度ノミがいないか確認したら、シャンプーは終了です。
ここまでやっても全てのノミを捕まえるのは無理だと思いますが、ドライヤーで乾かす時に飛んでいくノミはできるだけ減らしておきたいですよね。
犬を乾かす時も細心の注意でノミを探す!
ドライヤーで乾かす時も、ブラシを使って毛をかき分けながら、ノミを探してください。
この段階で見つかることもよくありますから、注意が必要です!
乾かし終えたら、お部屋の掃除も忘れなく!
犬のノミの取り方 ~まとめ~
最近は飼主さんの意識レベルが高くなっていますので、昔と比べるとノミがついている犬はかなり減りましたね。
しっかりとノミ対策されている飼主さんが増えています!
ただし、いくら用心していても、つく時にはつくのがノミです!
もし犬にノミがいたら、すぐに対応しましょう!
ノミの取り方まとめ!
- 病院で駆除薬をもらう!
- 犬をノミ取りシャンプーで洗う!
- 犬用品を熱湯消毒する!
- 家全体を大掃除する!
不快なノミはさっさと退治して、愛犬と楽しく生活したいですね!