犬との健康で楽しい生活には欠かせない、愛犬のしつけやお手入れ。
そんな大切しつけ&お手入れですが、自分できない飼い主さんも中にはいらっしゃいます。
実は犬のしつけやお手入れができない人にはある共通点があります。
ということで今回は、訓練士&トリマーの管理人から見た『犬のしつけやお手入れができない人の特徴』を紹介します!
また、犬のお手入れができない人もやっぱり犬のしつけができません。
犬のしつけ&お手入れができない人の特徴
犬のしつけやお手入れができない人の特徴は大きく分けると3つのパターンがあります。
犬のしつけ&お手入れができない人の特徴
- そもそもやる気が無い
- チャレンジ精神にあふれている
- 犬とのバランスがとれていない
犬のしつけ&お手入れができない人の特徴は「やる気が無い」
犬のしつけやお手入れができない人に一番多いのが、このパターンの飼い主さんです。
犬のお手入れができない人からよく聞く理由は次のようなもの
犬のお手入れできない理由
・暴れるからできない
・咬んでくるからできない
・忙しくて時間がない
これらの理由は、確かに仕方がない時もあります。
初めて犬を飼って最初の数カ月は、飼い主さんも練習の時期です。
上手く犬のお手入れ(しつけ)が出来ないこともあります。
最初からできる人はいませんからね。
練習期間は必要です。
またどうしようもなく忙しくて、たまには犬のお手入れができない日もあります。
問題なのは次の様な飼い主さんです。
問題となる犬のお手入れができない人
- 何年経っても犬のお手入れができない人
- 一年中忙しくて犬のお手入れができない人
犬の行動を理由にする飼い主さんには
『嫌がったり、暴れたりしないように、どんな練習をしてますか?』
と聞くのですが、ほとんどの場合は何の練習もしていないんですよね。
嫌がるなら、嫌がらないように練習をしなくては、いつまでたっても犬のお手入れができるようにはなりません。
犬も人間も同じですが、嫌がっても生活に必要なことを教えるのは保護者の義務です。
忙しいと言う飼い主さんには
『1日5分~10分でも時間をとれませんか?』
と聞くと、たいてい黙ってしまいます。
生き物を飼うのに忙しいは理由にならないのですが、忙しいを理由にしてるだけで「やる気がない」が本音ですね。
このような飼い主さんは申し訳ないのですが、トリマーとしては「お世話を放棄した飼い主さん」として対応します。
犬が可愛そうです。
飼い主さんの手におえないワンちゃんは、トリミングサロンを出禁になる場合もあります。
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犬のしつけができない人に関しても同じです。
犬をしつける気がない飼い主さんは「犬が覚えない」、「時間がない」、「家の犬にはできない」と何かと理由をつけて、結局やろうとしません。
『犬のしつけができない』のではなく『やらない』のです。
犬は賢い生き物なのでちゃんと教えれば90%以上の子は大概のことはできるようになりますよ。
生き物を飼うのに『できない』や『忙しい』は理由になりませんよね。
本当にお世話をする能力がなく、世話をする時間がとれないのであれば、生き物を飼うべきではありません。
人間も犬も同じ生き物です!
ご飯さえ与えて生かしておけばよいというわけではありません。
犬のしつけやお手入れができない人の特徴の中で、1番たちの悪いものです!
犬のしつけ&お手入れができない人の特徴は「いきなりハードルを上げ過ぎている」
犬のしつけやお手入れができない人の特徴として、次に多いのがこのパターンです!
犬の事を真剣に考えて、時間がかかっても犬のしつけやお世話の練習をする。
そんなちゃんとした飼い主さんがほとんどです。
ただし、何年やってもできない場合は、そもそものやり方が間違っている場合が多いです。
このタイプの飼い主さんはとても熱心で、色々な方法を調べて試されています。
ですが結論を急ぐあまり、何をやるにも最初のハードルを上げ過ぎているように見えます。
例えばブラシを嫌がる犬の場合、うちのお店では次のような順序で慣らすことをお勧めしています。
慣らす順序の例
- 犬のどこを触っても嫌がらないようにする
- ブラシを見せても嫌がらないようにする
- ブラシを持った状態で別の手で触り、嫌がらないようにする
- ブラシを毛に軽く当ててみる
- 嫌がらないところをブラッシングしてみる
一度できたからといってあせらずに、何回も繰り返してゆっくりと慣らしていきます。
急ぎ過ぎると逆戻りしてしまう場合もあるので、ゆっくり慣らします。
ですがいつまでも上手くいかない飼い主さんの場合は、このような順序を無視していることが多いです。
飼い主が体を触ることすら嫌がっている犬に、いきなりブラシを当てたりします。
自由に体を触れないと、ブラシをするのは難しいですよね。
まずは手で触っても嫌がらないようにするのが先です。
このように、できないことを1つずつ減らしていくことが大事ですし、一番の近道です。
ただし、このタイプの飼い主さんは、慣らし方を提案してもなかなか聞いてくれないんですよね・・・。
聞いてくれたとしても、少しできるようになるとすぐにまたハードルをあげてしまい、嫌がる状態に逆戻りすることが多いです。
結果的に順序にはない行動(2人がかりで抑えてブラッシングなど)をするような、チャレンジ精神旺盛な方もいます。
お世話をしようとする気持ちはとても立派で、犬に対する愛情も感じるので、こちらとしてもなんと言えばよいのかがわからないタイプの飼い主さんです。
犬のしつけができない人も同じです。
犬のトレーングもいきなりハードルを上げると必ず失敗します。
愛犬ができること、できないことを正確に把握して、犬の気持ちやレベルにあった対応が大事ですね!
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犬のしつけ&お手入れができない人の特徴は「犬とのバランスがとれていない」
犬のしつけやお手入れができない人の特徴として一番アドバイスしにくいのが、飼い主さんと飼い犬のバランスがとれていないパターンです。
多いのが中型犬、大型犬を飼っている場合ですね。
犬のお手入れは基本的に力ずくではやりません。
ただし、まったく力を使わないというわけではなく、多少は犬の体をおさえる力も必要もです。
ですが、飼い主さんにその力がなく物理的にお世話が難しい場合もあるんです。
犬の体を自由に操る力がないと、犬のお手入れはできないですよね!
犬のお世話も中型犬以上では、かなりの重労働です。
プロでも2人でやったりします。
力の弱い女性や、お年を召した方にはかなり難しい作業です。
「犬が大きいし重くて家で犬のお手入れができないんだけど・・・どうしたらいい?」と聞かれることがよくあります。
この場合は、仕方がないので、家でのお世話を諦めるしかないと思います。
無理にやって、犬や飼い主さんに何かあったら大変ですからね。
そのかわり、トリミングなど「お世話をしてくれる施設に出す頻度を多めにしてください。」とお願いしています。
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犬に力負けするようでは、しつけどころではありません。
やはりある程度の力がなければ、犬のしつけもできないです。
犬が少し嫌がって動いただけで、飼い主さんが引っ張られて、転倒するなどの可能性もあります。
飼い主さんと犬の安全が1番ですから、トレーニング施設のご利用をお勧めします。
このように飼い主と飼い犬のバランスが悪いと、犬のお手入れやしつけができないばかりか、日常生活にも支障がでてきます。
そうならない為にも、犬を飼う前に環境にあった犬種を考えることが大事ですね。
少なくとも犬が病気で動けない時など、緊急時に飼い主さんが抱き運べない犬は避けましょう!
もちろん自分の力量に合わない犬を飼ってしまった飼い主さんの責任は重いです。
ただ犬を売る方もプロですから、飼い主さんに合った犬を紹介するべきですよね。
相手が欲しがるからとバランスを考えずに売ってしまうと、犬も飼い主さんも不幸になりますよね。
犬種特性についての記事はこちら
犬のしつけとお手入れができない人の特徴 ~まとめ~
今回は犬のしつけやお手入れができない人の特徴を紹介しました。
犬は自分で自分のしつけやお手入れをすることができません。
飼い主さんがしっかりとお世話としつけをしてあげてくださいね。
大事なのは犬に必要なお手入れやトレーニング方法を理解し、それを飼い主さんが実践することです。
初心者の方は自己流では難しいので、通信教育や専門家に頼ることをおすすめします。
そしてしつけを行うなら絶対に子犬の時期が適していますし、飼い主さんも楽です!
ですので、初めて犬を飼う方はしつけ教室や通信教育のどちらかのご利用をおすすめします!
最近では「こいぬすてっぷ」など、子犬のしつけに関するサービスも増えていますからね。
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