2~3匹の多頭飼いならお留守番も楽しいし、犬見知りもなおるのかな?
でも、喧嘩が少し心配だな。
そんな風に思っている飼い主さんも、多いのではないでしょうか?
管理人も犬の多頭飼いをしているので、お店でもそんな質問をされる事が多いんです。
「2匹なら、遊び相手がいるから犬も幸せなのかな?」とか「犬の多頭飼いは先住犬がしつけをしてくれるから、飼うのが楽なんでしょ?」とか。
私も犬の多頭飼いを始める前は、同じようなことを考えていました。
ただ、飼いだしてみると想像と違うことが多いです!
そこで、今回は犬の多頭飼いを検討されている飼い主さんからよく質問されること、それに対して私が答えていることを紹介します。
結論からいいましょう。
個人的な感想としては犬の多頭飼いは決して楽ではないと思います。
ただ、「楽しい」ですし、とても「幸せ」ですよ。
お世話の手間や、飼育費用などは倍々になりますが、可愛さも倍々になりますからね!
犬の多頭飼いは喧嘩はする?先住犬と仲良くできる?
先住犬と仲良くできるかな?
お客様にもよく聞かれるのですが、正直なところ「一緒に暮らしてみないとわからない」というのが本音です。
多頭飼いしている犬同士で、毎日のように喧嘩になる家もあれば、まったくしない場合もありますからね。
飼う前に顔合わせをして相性をみたとしても、先住犬にとってペットショップは自分のテリトリー外です。
自分のテリトリー外では問題なくても、自分のテリトリーに入られると怒ってしまう場合やストレスで体調を崩してしまう場合もあります。
また、子犬の時は問題なくても成長をするにつれて仲が悪くなり、本気の喧嘩が絶えなくなる場合もあります。
我が家も非常に仲が悪くなった時期があり、お互いにケガをするレベルの喧嘩を何回もました。
なので、その時は2匹の生活スペースをわけていましたね。
その後また喧嘩をしなくなったのでよかったですが、あの状態が続いていたら、毎日気が休まらなかったでしょうね。
無責任にお客様に答えるわけにもいかないので、色々と説明をして結論は「わかりません!」と答えています。
現在は我が家の犬達は老犬になりましたので、ほとんど喧嘩をすることもなく平和に暮らしています。
犬見知りをなおすのに犬の多頭飼いは効果ある?
犬見知りをなおす為に、犬の多頭飼いを検討する方も多いですが、我が家の場合は効果はありませんでした。
後輩犬の京介が犬見知りでしたが、先輩犬の小太郎と生活していても、犬見知りはなおっていません。
京介が来た数年後にマックという犬が新たに来たのですが・・・。
犬見知りの京介は犬見知りが治るどころか、ストレスで体調を崩しました。
しばらくしたら、マックには慣れましたが他の家の犬は前と同じで苦手です。
一緒に住んでいる犬は大丈夫でも、よその犬はダメという感じですね。
あんな感じです。
ですので、犬見知りをなおしたいのであれば、犬の多頭飼いではなく、訓練教室や犬の保育園に行くことをオススメします。
犬の多頭飼いは犬同士で遊ぶから犬は楽しい?飼い主は楽?
犬の多頭飼いは犬同士で遊ぶから楽しそうなイメージがありますよね。
そして、飼い主が楽そうなイメージがあるようです。
私もそんなイメージを持っていましたが、犬の多頭飼いをして思ったことは「あまり一緒に遊ばないな。」でした。
先に小太郎というチワワが家にいて、後から京介というチワワが家に来たのですが、よく遊んでたのは最初の2週間位ですかね。
それでも、子犬の時はそれなりに遊んでいましたが、常に一緒に遊んでいるという感じではなく、一日に2~3回10分くらい遊ぶ程度でしたね。
成犬になったらほぼ遊ばなくなり、一日に一回遊ぶかどうかという感じでした。
小太郎は犬が大好きで、散歩中によその犬とは遊びたがるのですが、京介とはそこまで遊びませんでしたね。
犬も常に一緒にいると、飽きてしまうんでしょうね。
老犬になった今では、まったく遊びません。
たまにどちらかが遊びにさそう仕草をしても、気が乗らないのか相手にしないので遊びに発展しません。
ただ、同居犬とは遊びたがらない犬達ですが、私に対しては遊んでくれとひたすら催促をしてきす。
そして同居犬がいなくても寂しがりませんが、飼い主がいないと犬達は寂しがります。
やはり犬達にとって飼い主は別格みたいですね。
そんな状況ですので、我が家の場合は「犬同士で遊ぶから楽」という状況になるわけでもなく・・・。
犬の多頭飼いをしたら犬と遊ぶ時間を倍とらなければならない状況になりました。
ですので、犬の多頭飼いをしていても、犬は飼い主がいないと寂しいですし、飼い主が楽になることはありません。
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■私の大変だった日々はこちら
犬の多頭飼いは先住犬がしつけをしてくれるって本当?
犬の多頭飼いでは先住犬が後輩犬をしつけるイメージもあるようですね。
ただし、残念ながら我が家ではそんな奇跡はおこりませんでした。
小太郎はとても手間のかからない犬でしたし、おトイレの場所などもほとんどミスなく覚えていたので、期待はしていたのですが。。。
まぁ、その後に管理人が犬業界に入って冷静に考えたら無理な要求でしたね。
小太郎が生まれてからずっと親、兄弟と暮らし、常に群れとして暮らしているような状態であれば、親や周りが群れとしてのルールを教えてくれていたでしょう。
ただし、小太郎は子犬の時に親兄弟と離れて家に来たので、犬のルールも教え方も知らないんですよね。
何も知らない状態で、後輩犬の面倒を見ろとは無茶な話です。
しかもその当時の管理人は犬に対して無知なダメ飼い主でしたので、小太郎のトレーニングもまともにできていませんでした。
そんなダメ飼い主に教わったトレーニングで、後輩犬の面倒を見ろとは無茶な要求ですよね~。
京介が小太郎の真似をすることはありましたよ。
ただ、小太郎が後から来た京介の真似をする場合も多かったので、これは先住犬によるしつけとは言えないのかなと思います。
そしてこの真似ですが困ったことにお互いの悪いところまで影響を受けてしまいました。
小太郎は無駄吠えすることはなかったのですが、京介が吠える癖を持っていたのでうつってしまい・・・。
一時期吠え方が酷かったです。
この癖を治すのは結構苦労しましたね。
おトイレもそうでしたね。
小太郎はおトイレの失敗がほぼなかったのですが、京介が失敗してしまうとマーキング的な感じで失敗するようになりました。
こんな感じで我が家の場合は先住犬が後輩犬にルールを教えることができなかったどころか、悪い影響も受けてしまいました。
なので、犬の多頭飼いをした結果、トレーニングの手間などが余計に増えた感じでしたね。
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■初心者の飼い主さんの心強い味方!
犬の多頭飼いのサークル・ケージは別々がいい?
犬の多頭飼い時のサークルやケージですが、我が家では別にしています。
ご飯を上げる時など、別々の場所であげないと落ち着かないようで威嚇しあってしまうので。
あと、寝る時もみんな離れて寝たがるんですよね。
近くで寝られると落ち着かないみたいです。
我が家はわけていますが、同じサークル・ゲージで仲良く生活できているというお客様もいます。
ですので、その犬の性格や相性になってくるんでしょうね。
個人的には一緒のお部屋で寝たり仲良くご飯を食べて欲しいですが・・・。
それらが苦手な犬がいることも知っておいてくださいね。
最初はよくても、後々嫌になる場合もありますし!
ですので、多頭飼いした後に犬達の性格を見て対応してあげてください。
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犬の多頭飼いはお散歩がにぎやかで楽しい?
犬の多頭飼いは、お散歩はにぎやかでとても楽しいです。
ただ、犬の頭数が増えるほど気軽にできなくなりました!
荷物も倍々で増えますからね。
あと犬のお散歩はトレーニングが終わるまでは一匹ずつでないとかなり大変でしたよ!
トレーニングが終わっていない状態で犬を2匹以上つれていくと、全員がバラバラに歩きだし収拾がつきません。
京介が散歩中に他の犬や人間に吠えかかることがあったのですが・・・。
小太郎の面倒をみつつ京介を制御するのも難しかったので、頭数が増えるほどトレーニングをしっかりしないとダメなんだなと思いしりました。
「にぎやかで楽しいけど大変」これが私の本音です。
お散歩がもとても大変になりますし犬達も危険です。
そして同じ犬の飼い主さんにも嫌われることもあります。
犬の多頭飼い|喧嘩はする?犬見知りはなおる?~まとめ~
今回はよく質問される『犬の多頭飼いについて』の私の経験談の紹介でした。
多頭飼いの感想としては「犬の頭数が増えれば、大変さも責任も増します!ただし、その分楽しいことも増えますよ!」という感じでしょうか。
犬の多頭飼いには良い面も悪い面もあるので、飼い主さんの生活にあった選択をしてくださいね。
では、今回はこのへんで!