今回は犬を飼う大変さ【成犬期編】になりますっ!
飼ってから「こんなはずじゃなかった!」とならない為にも、先輩飼い主さんが愛犬のどの様な問題行動で悩んでいるかを知っておきましょう!
お客様からの相談が多い犬の問題行動や管理人の実体験を元に紹介しますので、役に立つと思いますっ!!
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成犬の問題行動の例
この時期はしつけに成功した飼い主さんなら、楽しく過ごせる時期だと思います。
ただし、失敗してしまった場合はとても大変な時期になります。
子犬と違って、成犬の問題行動は根が深いです。
子犬の時期なら割と簡単に治せる問題でも、成犬になり習慣化してしまっている場合はなかなか治りません。
そしてその習慣は、飼い主さんと犬が一緒に築き上げてきたものです。
ですので飼い主さんがいくら努力しても、問題が改善されないことが多いですし、飼い主さんが無意識に問題行動の原因を作っている場合もあります。
この時期の犬の問題行動を改善する為には、飼い主さんの努力に加えて、専門家(獣医、トレーナー、トリマー)への相談が大事になってきます。
基本的な性格はできあがっている時期ですね。
犬の問題行動|トイレの問題は成犬でも発生
子犬期にも悩まされた愛犬のトイレの問題ですが、成犬期でも引き続き悩まされることが多いです。
成長して体が大きくなっているぶん、量も増えるので被害は甚大ですね。
犬の問題行動|トイレを家でしてくれない
犬の中には外でしかトイレが出来ない子が少なからずいます。
これは犬種によらず聞く悩みですが、特に和犬を飼っているお客様からの相談が多いです。
外でしかしないと言うよりは、自分の家でしないというべきかもしれません。
家でしない子でも、トリミングサロンやペットホテルなどの室内ではする子もいます。
飼い主さんも最初のうちは「うちの子は家で粗相をしなくて良い子!」と、凄く嬉しそうに話して下さるのですが・・・。
半年もすると「体調が悪くても、天気が悪くても外にいかなくてはならなくて大変!」となる方が多いです。
この頃になると、犬の中でも「トイレは外でするもの!」と習慣化されていて、家でトイレをさせるのはかなり難しくなります。
トイレ・トレーニングでは決められた場所ですることを覚えさせる他に、飼い主さんの指示(コマンド)ですることも覚えさせる必要があります。
ただ、これをやっていない飼い主さんが意外と多いです。
このような問題行動を回避する為にも、小さい時からのトレーニングは重要です。
成犬になってからでもトレーニングはできますが時間がかかりますし、飼い主さんの忍耐も必要です。
気楽に長い目で見るのが大事ですね。
犬の問題行動が悪化する場合があります。
犬の問題行動|外でも家の中でもマーキングする
成犬の問題行動でも上位にあげられるのがマーキング。
犬の問題行動のマーキングとは?
マーキングとは犬が片足を上げて、あちこちで用をたす行為です。
犬を飼っていない方でも、散歩中の犬がやっているのを見たことがあるのではないでしょうか。
マーキングする理由としては、縄張りの主張、ストレスなどがあると言われています。
マーキングは犬が本能的に行う行動で家でもしてしまう子が意外と多いです。
トイレを覚えていたとしても、マーキングは目的が別ですからね。
ただし、人間と暮らす以上は、ルールを守って決められた場所でして欲しいですね。
マーキングの対処方法としては次の様な方法があります。
問題行動であるマーキングの対処方法
- 去勢手術
- トレーニング
- 犬の行動スペースの制限
これらの方法でマーキングの回数を減らすことは可能かもしれませんが、完全に無くすことは難しいものです。
中にはマーキングが命の子もいますからね。
あまりにも回数が多い場合はトレーニングと並行して「犬用の紙オムツ」や「マナーベルト」で防ぐのが、現実的な方法だと思います。
また、マーキングしてしまった場所はとにかく綺麗に掃除をしましょう。
ニオイが残っていると同じ場所で何度も繰り返します。
犬が舐めても大丈夫なように、ペット用の消臭スプレーで徹底的に掃除をしましょう。
ペット用の消臭スプレーですが、あまり安い物だとニオイが落としきれません。
マーキングの掃除に関しては、消臭力が高い物を選ぶことをお勧めします。
外でマーキングしてしまった場合も綺麗に掃除するのが飼い主さんの義務。
掃除用品は持ち歩きましょう!
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■お散歩のマーキングのお掃除におすすめ
WAFONAのペット用 マナーウォーター
犬の問題行動|吠え癖
成犬の問題行動や悩みでお客様から一番よく聞くのが『吠える』ことです。
子犬の時の夜泣と違い、成犬の吠え声は音量も格段に大きいですからね。
ご近所トラブルになりやすい犬の問題行動なので、マンションや集合住宅にお住まいの飼い主さんからの相談が多いです。
この問題行動については時間をかけて改善していく必要がありますが、正直対応が難しい問題です。
飼い主さんが対策をしても改善しないようであれば、ドッグトレーナーへの相談をお勧めします。
犬の問題行動|人を家に呼べない
この問題行動で一番困るのは人を家に呼べなくなること。
家族以外の人間が家に来た場合に、凄い勢いで吠えてしまう子がいます。
パターンとしては2つあり、人が来たのが嬉しくて興奮して吠える子と人が怖くて吠える子です。
嬉しくて吠えている場合は、しばらくすれば落ち着いて吠えやみますが問題になるのは怖くて吠えている子です。
この場合は怖いと感じる対象がいなくなるまで吠えるので、人がいる間ずっと吠え続けます。
会話が困難な音量で吠え続ける子も多いので、そんな状況で人を家に招くことは出来ませんよね。
この様な場合は別の部屋に移すか、ゲージやキャリーバッグなど犬が安心できる環境に避難させてあげましょう。
避難場所としても使えるので、日頃から「ハウストレーニング」はしておきましょうね。
そうなる前にドッグトレーナーさんに相談しましょう。
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■愛犬におすすめ
犬の問題行動|愛犬と一緒にお出かけできない
一番悲しいのが愛犬の問題行動のせいで一緒にお出かけできないパターン。
散歩、ドッグラン、ドッグカフェなど、他の犬を見かけたら吠えかかる子もいます。
この場合も大きく分けると、犬が好きで吠える子、他の犬が恐くて吠える子の2パターンになります。
犬が好きで吠える子は、犬同士の挨拶、遊びを終えて、気が済めば吠え止むでしょう。
問題は他の犬が恐くて吠える子で、この場合も怖いと感じる対象がなくなるまで吠え続けます。
そんな状態では犬が集まる場所には行けませんよね。
犬社会でも当然受け入れられません。
同じような理由で人間に吠えかかる子もいますが、その場合は更にお出かけできる範囲が狭まります。
この様な状態ではお出かけしたとしても、飼い主さんはとても肩身が狭い思いをしますし、犬にとってもストレスでしかありません。
そして、世の中には犬が嫌いな方も多いので、飼い主さんや愛犬が危険な目に合うこともあります。
犬を怖がる子を治すのは、なかなか難しいものです。
そして、恐怖の対象がいるところへ連れて行かれるのは、犬にとっても苦痛でしかありません。
無理に連れだすと状況が悪化する場合も多いので、短時間の散歩や犬との触れ合いから少しずつ慣れさせることが大事です。
問題行動を起こさない為には、子犬の時期のしつけが大切です。
犬の問題行動|飼い主さんがお出かけできない
犬の問題行動が酷くなると飼い主さんが気軽に出かけることもできなくなります。
犬の中には飼い主さんの姿が見えなくなると、吠え続けてしまう子もいます。
この吠えは飼い主さんが出かけた後も、帰って来るまで続くので、ご近所トラブルになりやすいです。
実際にこのパターンの子は、近隣からの苦情で飼い主さんが知ることが多いですね。
これは分離不安症というもので、犬が不安な気持ちになってしまい、様々な問題行動をおこすものです。
その症状の1つで吠え続けてしまうんですよね。
あまりに酷いと近隣の住人の方からお店に苦情が来てしまうので、ご利用をお断りする場合もあります。
時間をかければ問題行動を改善することは可能ですが、近隣からの苦情が怖くて、飼い主さん自身も出かけるのが不安になってしまう場合があります。
特にマンション・アパートはペット可であっても、契約事項で吠え癖が酷い犬は不可となっている場合が多いので、飼い主さんもお出かけどころじゃなくなります。
飼い主さんと離れた時に起こる問題行動なので、飼い主さんによるトレーニングも難しいです。
ドッグトレーナーさんに相談しつつ対応することをおすすめします。
犬の問題行動|人を咬んでしまう
これは最悪の問題行動ですね。
人間を傷つけるということは、ペットとしては絶対にしてはいけないことなのですが、残念なことに人を咬む子がいるのも事実です。
咬む理由も程度も様々ですし、咬む対象も家族以外に攻撃的になる子、飼い主さんだけに咬みつく子、全ての人間に攻撃的な子と様々です。
飼い主さんだけに咬みつく子の場合は、普段のお世話自体がとても難しい物になります。
散歩に連れて行くのも命懸けとおっしゃる飼い主さんもいます。
他人に咬みつく場合、動物病院での病気・怪我の治療も満足にできないこともありますし、ペットサロン、ペットホテルの利用は断られます。
ですので、世話をする飼い主さんにもそれなりのスキルが必要になります。
攻撃的に本気で咬む犬の矯正は、プロでも難しいと言われています。
甘咬みレベルなら、ご家庭でも治せる可能性がありますが、攻撃的に咬んでくる子に関しては、飼い主さんの努力だけではどうにもならないでしょう。
咬む子になってしまった場合は、飼い主さんや周りの人間の安全の為にも、すぐにドッグトレーナーさんへの相談をお勧めします。
また、人を咬んでしまった場合には賠償責任も発生しますので、万が一に備えて保険の見直しもした方がよいと思います。
ペット保険以外にも、既に加入済みの自動車保険や生命保険に個人賠償責任保険がついていれば、そちらでも対応可能ですので確認してみて下さい。
絶対になおすようにしましょう!
成犬の問題行動 ~まとめ~
今回は犬を飼う大変さを、成犬編を中心に紹介させていただきました。
この時期の問題行動は治すのに時間がかかりますし、飼い主さんだけの努力ではどうにもならない場合が多いです。
また、飼い主さんのしつけの仕方が犬の性格にあっておらず、逆に悪化する場合もあります。
初めて犬を飼う方は成犬期に大変な思いをしない為にも、事前の準備と勉強が大事になります。
その準備の一環として、少しでもこの記事がお役に立てれば嬉しいです。