前回の記事で、ボディコントロールの必要性についてはご理解いただけたと思います!
今回は実際に犬のボディコントロールをやってみましょう!
ちなにみ今回は子犬に焦点をあてて説明しますね。
成犬でもすごく暴れる犬でなければ同じ方法で大丈夫ですが、暴れる成犬と子犬では練習の仕方も多少変わってくるので。
トレーニングと聞くと難しそうと思われるかもしれませんが、スキンシップの延長みたいな感じですし、実際にお店でも紹介している方法なので、そんなに難しい内容ではないですよ!
犬のボディコントロールを開始する時期
警戒心がすくない子犬の時期が適していると言われています。
本格的なトレーニングは、生後2カ月~3ヶ月を過ぎてからがよいと言われていますが、ボディコントロールはトレーニングというよりはスキンシップに近いですからね。
お世話の合間に色々なところを触ってあげてください。
ただし、長時間触り続けると疲れてしまいますので、飼い主さんが様子を見ながら適度に行ってあげてくださいね。
小さい時に触れていても成長して触れなくなる場合もあります。
油断せずに成長しても継続して行うことをお勧めしています。
子犬のボディコントロールを行う環境
色々な環境で行うことをお勧めしています。
静かな場所、騒がしい場所、どのような場所でも自由に愛犬を触れる方がいいからです。
基本的に犬をトレーニングする場合は、犬が集中して行えるように静かな環境で行いますし、場合によっては普段の生活スペースと、トレーニングする場所をわけることもあります。
ただし、子犬の場合は単なるスキンシップですので、犬を身構えさせる必要はないです。
あくまで生活の一部として行う事をお勧めしています。

ご褒美はどうする?必要?
犬に対するご褒美は「おやつ」「おもちゃ」「撫でられる(触られる)」「声で褒められる」などがありますが、ボディコントロールに関しては、撫でてあげること、声で褒めてあげることで十分です。
犬を褒める時は高めの声で、テンション高く褒めてあげてくださいね。
成犬で体を触るのを凄く嫌がる場合は、「おやつ」や「おもちゃ」などを利用する場合もありますが、子犬の時からそこまで嫌がることはあまりないですからね。
「おやつ」や「おもちゃ」に頼るトレーニングは結果が出やすいですが、やり方を間違えるとご褒美が無いということを聞かない犬になる可能性があります。
特にボディコントロールの場合は、ご褒美のひとつである「飼い主が撫でる」という行為を行います。
慣れてくれば、ボディコントロール(手で触っていること)自体がご褒美みたいなものですので、最初から他の物に頼るのはお勧めしません。
子犬のボディコントロールのやり方
それでは、実際にボディコントロールをやっていきましょう。といっても、何も難しいことはないです。
普段から撫でたり、触っている場所を広げていくだけです。
犬に触る前には「触るよ~!」など、必ず声をかけてから触ってあげてください。
寝ているなど、無防備な状態でいきなり触られると、ビックリしてしまいますから。
体を触る順番はどんな順序で構いませんが、その犬が嫌がらない場所から触るようにしてくださいね。
嫌がるそぶりを見せたら、力を弱めたり、触り方を変えたりしてください。間違っても力ずくで触ったり、怒りながらやらないようにしてください。

各部位の練習方法
それでは、犬の体の各部位の練習方法を見ていきましょう。
犬によって反応は様々です。色々なやり方を試してみてくださいね。
足
足つの付け根から、足先までゆっくりと撫でながら触ってみてください。
足の内側も外側も、同じように触れるとお世話が楽になります。
足先は指の間、足裏の肉球の間に指を入れるなどして、1つずつ触りましょう。
爪も1つずつ指先でつまんでみるなどして、1本ずつ触れるようにしてくださいね。前足を触る時は脇の下、狼爪も忘れないで触ってください。

小太郎の足裏。指を一つずつ触ります。
慣れてきたら足をつかむようにして、毛並みに沿って撫でてみてください。

耳
耳の表面を撫でることから初めて、耳を軽く指でつまんでみてください。嫌がらなければ耳をめくって、耳の穴の中を見たり触ったりしましょう。


我が家ではこんな感じで練習してます。
目周り
指などでマブタなどの目周りを軽く触ってください。嫌がって暴れると危険ですので、様子を見ながらやってみて下さい。
飼い主さんの爪が伸びていると、目にあたった場合に危険ですので、注意が必要です。


京介の目周りを触る練習
鼻
指先で鼻を撫でてみたり、軽くつまんでみましょう。息が出来るレベルの力加減で触ってくださいね。


京介の鼻を触る練習
口周り
口周りを撫でたり、上唇を指で持ち上げたりしましょう。顎下を撫でたり、顎下の皮膚を軽くつまんだりしてください。
最終的にはマズルを持って、犬の顔を上下左右に動かせるようになりましょう。

カットする時に、どうしても持たなくてはならない場所なので。
嫌がらなければ、上唇を指で持ち上げた時に歯ぐきや歯も触りましょう。口の中は嫌がる犬が多いので、あまり焦らずに徐々に慣らしてくださいね。


小太郎の口周りを触る練習
尾
背中から撫でていき、尾の先端まで撫でてみて、嫌がらなければ軽くつかむようにしてみてください。
尾は色々なお手入れでどうしてもつかむ必要が出てくる部位ですが、触られるのを嫌がる犬も多いです。
飼い主さんが、触る練習を忘れやすい部位でもあるので、忘れないでくださいね。
仰向けにしてみる
仰向けに寝かせてみましょう。たぶんこれは、犬が家に来たら一度はやりますよね。
膝の上で仰向けにしたり、足の間に挟んでみたり、好きな格好で仰向けにしてみてください。仰向けにした状態でも、お腹を撫でたり、全身を触れるように練習しましょう。


爪ヤスリをする我が家のチワワ京介君!
子犬のボディコントロール~まとめ~
今回はボディコントロールについて紹介しましたがいかかだったでしょうか?
皆さんが考えているより、ずっと簡単だったと思います。
子犬のボディコントロールはとても簡単なんです。ただ、簡単にできるので何度かやってやめてしまい、成長後に触れなくなる場合もあります。
犬に触れる、触れないで、日々のお世話などの難易度がかなり変わってきます。ですので、成犬になるまで継続することをお勧めします。
では、今回はここまでです!
最後までご覧いただきありがとうございました。