トリマー・訓練士のお仕事

犬の毛色が変わる理由を現役トリマーが解説します

2020年10月24日

犬のチャームポイントとなる犬の毛色!

そんな愛犬の毛の色が変わってしまったらビックリしますよね!

でも安心してください。

実は犬の毛色は常に同じ色ではないんです。

そこで今回は現役トリマーの管理人が『犬の毛色が変わる理由』を説明します!

犬の毛色はどんな理由やタイミングで変わるのでしょうか。

犬の毛色が変わる理由はメラニン色素が原因!

犬の毛は『メラニン色素』という物により色が決まります。

そしてこのメラニン色素が犬の一生を通じて変化し続けることが犬の毛色が変わる理由です。

ではこのメラニン色素がどのように働いて、犬の毛色の変化につながるのかを見てみましょう

犬の毛色が変わる仕組み

犬の毛色の濃さはこのメラニン色素の量で決まります

メラニン色素が多い犬ほど毛の色が濃くハッキリしていて、少ない犬は毛の色が薄くボンヤリとした印象になります。

 

また、犬のメラニン色素には『ユーメラニン』と『フェオメラニン』という2つの色素があります。

そしてこの2つの比率で犬の毛の色が決まります

ポイント

ユーメラニン

黒色もしくは茶褐色を作るメラニン色素

フェオメラニン

赤褐色もしくは黄褐色を作るメラニン色素

 

そしてメラニン色素の量や『ユーメラニン』と『フェオメラニン』の組み合わせには色々なパターンがあるので、様々な毛色の犬がいるんですね。

 

犬の毛色の例

濃い黒の毛色の犬の場合

メラニン色素の量が多く、ユーメラニンの割合が多い

薄い黒(グレーなど)の毛色の犬の場合

メラニン色素の量が少なく、ユーメラニンの割合が多い

濃い茶色の毛色の犬の場合

メラニン色素の量が多く、フェオメラニンの割合が多い

純白の毛色の犬の場合

メラニン色素がまったく無い

そしてこの色素の組み合わせは犬の一生の中でも変化します。

この変化が犬の毛色が変わる理由です。

犬の毛色はどんな風に変わるのか

犬の毛色が変わる理由にメラニン色素が関わることはご理解頂けたと思います。

では実際には犬の毛色はどのように変わるのでしょうか。

大きく分けると以下の3つのパターンになります。

犬の毛色が変わるパターン

  • 犬の毛色が濃くなるパターン
  • 犬の毛色が薄くなるパターン
  • 犬の毛色が別の色に変わるパターン

色が濃く変わるというのは、先ほどお話したメラニン色素が増加する状況です。

毛色が薄く変わるのはその逆ですね。

 

飼い主さんが一番ビックリされるのは「犬の毛が別の色に変わる」パターンですよね。

我が家のチワワの場合、黒色の顔の毛が成長期にすべて白に変わりました。

毛色が変わる前のチワワ

毛色が変わる前

毛色が変わった後のチワワ

毛色が変わった後

 

この状態はメラニン色素が極度に減少したり、『ユーメラニン』と『フェオメラニン』の割合が変化した場合におこります。

この様な大きな変化は成長期に起こりやすいです。

管理人
犬の毛が変わる理由を説明済みのお客様でも、この様な大きな変化には驚かれる方が多いです。

慣れてないとビックリしてしまいますよね!!

犬の毛色が変わる理由とタイミング!どんな時に変わるのか!

犬の毛色が変わる理由となるメラニン色素ですが、この色素が変化するには、ある程度決まったタイミングやパターンがあります。

犬の毛色が変わる理由とタイミング

  • 年齢
  • 季節
  • 病気&ストレス
  • トリミング(毛のカット)
  • お手入れ不足

これ以外の理由で犬の毛色が変わることはほぼありません。

ですので、これらの理由を覚えておけば、愛犬の毛色が変わった場合も慌てる必要がありませんよ!

年齢で犬の毛色が変わる理由

犬の毛色が変わる理由の1つに『年齢』があります。

このパターンはネガティブな要因は1つもなく、生き物の成長過程としては正常なことですので心配する要素はありません。

子犬の毛色が変わる理由と色の変わり方(0~1才)

子犬の時期が一番毛色の変化が激しいです。

初めて犬を飼われる方の場合、この時期に犬の毛色が変わる理由を知らずに、あまりの変化に慌ててお店に電話をかけてくる方もいるくらいです。

通常はメラニン色素が成長に伴って増える為、子犬から成犬にかけて犬の毛色は徐々に濃く変わっていきます。
(中には部分的にメラニンが減少する子もいます。)

また、『ユーメラニン』と『フェオメラニン』の割合の変化も起きやすい時期です。

ですので、黒い毛色の部分がユーメラニンの減少により赤色に変化したり、模様が浮き出たりと、部分的にも全体的にも毛色が大きく変わることがあります。

成犬の毛色が変わる理由と色の変わり方(1~7才)

子犬と比べると毛色の変化も少なくなり、毛色が安定してきます。

ただし、犬種によってはこの段階から少しづつ毛色が薄くなっていくことがあります。

 

現代の家庭で飼われている犬種のほとんどが、品種改良で誕生しています。

その為、中には自然界には存在しなかった毛色の犬も存在するんですよね。

そして、そのような新しい毛色は色素が不安定なこともあり、成長するにつれて毛色に退色がみられます。

 

プードルやチワワなどがよく引き合いに出されますが、他にもミニュチュア・ダックスフンドなどカラーバリエーションが豊富な犬種にこの傾向があります。

また突発的に生まれた珍しい毛色(レアカラー)の犬も、同様の現象が起きることが多いです。

 

ただし、この成犬期に犬の毛色が変わる理由については、科学的にはハッキリと証明されていません

ですので、今後別の説が出てくる可能性もあります。

老犬の毛色が変わる理由と色の変わり方

この時期の犬の毛色が変わる理由はとても単純で、単なる老化現象です。

犬も人間も同じなのですが加齢によりメラニン色素は減少します。

人間で言えば白髪になる状態です。

犬の場合はすべての毛色が白くなるわけではありませんが、白い毛や色の薄くなる毛が増えてきます。

その為、全体的にぼんやりとした毛色になり、毛色が薄くなります。

人間からみても一番わかりやすく安心な犬の毛色が変わる理由ですね!

季節によって犬の毛色が変わる理由

意外に知られていない犬の毛色が変わる理由が『季節』になります。

犬の中には毎年決まった季節に毛が生え変わる「ダブルコート」という毛の構造をした犬種がいます。

このダブルコートの犬は春と秋に必ず毛が生え変わる「換毛期」というものが存在するんですね。

そしてこの換毛期の目的は、夏や冬に向けて毛を適した状態に生え変わらせることです。

夏と冬で毛の目的が違い、含まれるメラニン色素も変化するので、毛色が微妙に変わるんですね!

ダブルコードの犬種例

和犬、チワワ、ダックスフンド、ポメラニアン、コーギー、ゴールデンなど

このような『ダブルコート』の犬は季節によって毛色が多少変わりますが、特に心配することはありません。

中にはこのような犬の毛色が変わる理由を知らずに、大量の抜け毛と毛色の変化を病気と勘違いされる飼い主さんもいらっしゃいますので、頭の片隅に入れておいてくださいね!

病気やストレスで犬の毛色が変わる理由

犬の毛色が変わる理由で一番深刻なのが『病気やストレス』です。

基本的には病気やストレスかどうかの判断は素人が行ってよい物ではありません。

栄養不足や皮膚の荒れ、その他様々な病気でメラニン色素が変化し犬の毛色が変わる可能性があります。

飼い主さんが「何かおかしいな」と思ったら、すぐにペットクリニックへ連れていきましょう。

トリミング(毛のカット)によって犬の毛色が変わる理由

犬の毛を綺麗にする為の『トリミング(グルーミング)』にも犬の毛色が変わる理由が潜んでいます。

犬の毛色は根元から毛先まで1色ではなく、根元と毛先で色が違う場合があります。

根本は白色、中間が赤色、毛先は黒色のようなパターンもあります。

毛に含まれるメラニン色素は1本の毛でも部分的に量や比率が違うんですね。

ですので、切る長さによって犬の毛色が変わったように見えることがあります。

 

また先ほどもお話したダブルコートにあたる犬種は、顔や体の毛が一定の長さ以上は伸びません。

そのような犬種の毛をあまりに短くしてしまうと、毛の退色が加速したり毛が伸びなくなる場合があります。

ですので、毛の色が変わるのを避けたい飼い主さんには、あまり毛を短くしないことをおススメしています!

管理人
犬の毛色が変わる理由になることも多いので、ダブルコートの犬のサマーカットをやらないお店も増えてきています。

お手入れの不足によって犬の毛色が変わる理由

犬の毛色が変わる理由で一番悲しいのが『お手入れ不足』によるものです。

人間をイメージしていただくとわかりやすいですが、お手入れの行き届いた栄養満点の毛は色がハッキリしていて艶もあり、水分も含んでいるので色がハッキリと濃く見えますよね!

お手入れをされておらず、栄養不足でパサパサ&艶もない毛は、ぼやけた色になってしまいます。

犬も同じことが言えますので、毛のお手入れはしっかりとすることをおススメします。

 

犬に毎日ブラシをするだけで、毛のもつれを取ることができますし、なにより皮膚のマッサージになります。

皮膚が健康でないと毛の栄養が不足してメラニン色素が正常に作られないのは人間と同じです。

一番簡単で効果的な方法ですので、是非試してみてくださいね!

管理人
トリマーが判断する犬の毛色が変わる理由のワースト1位になります!

犬が可愛そうなのでお手入れしてあげてくださいね。

犬の毛色の変わり方を予想する方法と対策!

犬の毛色が変わる理由を説明しましたが、気になるのは「愛犬が将来どのように毛色になるか?」ですよね。

犬の毛色の変わり方を知る方法として、確率が高いのは次の方法になります。

犬の毛色を予想する方法

  • ブリーダーさんに聞く
  • 両親犬を見る

遺伝的な要因が強いので、親犬や祖先犬を知らないと予想することは無理です。

隔世遺伝のような現象がおきる場合もありますので、ブリーダーさんも100%は保証はできません。

ただし、ほとんどの場合はブリーダーさんの話や親犬の毛色から、愛犬の将来がイメージできますよ!

 

対策についても遺伝の要素が強いので、お手入れやカットの方法を気を付けるなど、できることが限られています。

ただし、毛色の退色に関しては栄養が関係している場合もあります。

その場合はメラニン色素の生成に必要と言われているヨードやミネラル、アミノ酸などが含まれたドッグフードに変えて改善される場合もありますよ!

管理人
これはワカメなどの海藻類に多く含まれる成分です!

人間の白髪にワカメが良い!といわれるのと同じ理由ですね!

犬の毛色が変わる理由 ~まとめ~

今回は犬の毛色が変わる理由について紹介させていただきました。

犬の毛色が変わる理由のほとんどが遺伝的な物です。

通常の生活をする上では問題となることはほぼ無いので、心配することはありません。

ただし、飼い主さんが違和感を覚える場合は安心の為にもペットクリニックに連れていきましょうね!

特に初心者の飼い主さんの場合は判断に迷うこともあると思います!

そのような場合はプロに相談してくださいね!

はなげんきの犬小屋 - にほんブログ村

-トリマー・訓練士のお仕事

Copyright はなげんきの犬小屋 , All Rights Reserved.