※当サイトには広告が表示されます。

犬との生活

【詐欺に注意】ティーカップ、タイニープードルを飼う前に知って欲しいこと

2020年10月10日

家庭犬として大人気のプードル!

そんなプードルの中でも『ティーカッププードル』、『タイニープードル』は特に人気がありますね!

ただティーカッププードルタイニープードルを扱うペットショップ&ブリーダーの中には、詐欺のような商売をしている人もいます!

そこで今回は、これからプードルを飼う方に知っておいて欲しいことをまとめました!

マック
マック
プードルを家族に迎えたい方は要チェックです!

ティーカップ・タイニープードルを選ぶ時に知っておいて欲しいこと

ティーカップタイニープードルを飼う前に知っておいて欲しいことは次の4つ!

知っておいて欲しいこと

  • ティーカップ・タイニープードルという犬種は存在しない!
  • ティーカップ・タイニープードルに有名なブリダーはいない!
  • ティーカップ・タイニープードルを子犬時の体重で判断するのは無理がある!
  • ティーカップ・タイニープードルは体に悪い影響が出ている場合も多い!

初心者の方はこれらを知らずに騙されてしまう場合もあるので注意してくださいね。

ティーカップ・タイニープードルという犬種は存在しない!

犬種というのはどのように決まるかご存じでしょうか?

答えは血統書に書いてある犬種で決まります!
(当たり前で、すみません!)

 

日本でプードルの血統書を発行しているのは JKC(ジャパン・ケネル・クラブ)のみ。

そして JKC で認められているプードルのサイズは以下の4種類だけです。

  • スタンダード・プードル
  • ミディアム・プードル
  • ミニチュア・プードル
  • トイ・プードル

 

そもそも『ティーカップ・プードル』、『タイニー・プードル』という犬種は血統書上は存在しないんです!

ですので、どんなに小さいプードルでも血統書上はトイ・プードルと記載されています!

 

実は『ティーカップ・プードル』、『タイニー・プードル』というのは、ペットショップやブリーダーが勝手にそう呼んでいるだけなんですね!

中にはこのような事実を隠したまま、契約を結ぼうとする人もいるので騙されないように注意してくださいね!

管理人
管理人
血統書以外の犬種名を自由に名乗れるなら、何でもアリになってしまいますよね・・・。

チワワをダックスとして扱うのと同じレベルの話ですよ!

大問題です。

ティーカップ・タイニープードルに有名なブリダーはいない!

飼い主さん
飼い主さん
ティーカップ・プードルやタイニー・プードルで有名なブリーダーさんはいる?

こんな質問をよくされますが結論からいうと、ティーカップ・プードルやタイニー・プードルで有名なブリーダーはいません

 

有名なブリーダーになる方法を簡単に説明すると次の様になります!

  • 質の高い子犬を繁殖する
  • ドッグショーで入賞する

基本的には質の高い子犬を繁殖させて、ドッグショーで賞を取り続けるしか有名になる方法はないです。

 

ただしこのドッグショーは、犬種のスタンダード(大きさや骨格の作り、見た目など、犬の特徴の全て)を基準に採点されます。

ですので、犬種の基準から外れた犬(大きすぎたり小さすぎる犬)は絶対に勝てません。

 

トイ・プードル

体高 24cm~28cm(理想は25cm)。-1cmまで許容される。

トイ・プードルはミニチュア・プードルの外貌と類似し、全体的な比率も同一であり、ミニチュア・プードルのスタンダードのすべての必須要件に適合するものとする。

ドワーフィズム(矮小発育症)が見られるものは全て失格となるが、オクシパットの隆起に限ってはそれほど目立たなくてもよい。

引用:JKC

トイ・プードルのスタンダードは JKC では上記のように定められています!

ティーカップ・プードルやタイニー・プードルは上記の条件から外れますので、ドッグショーでは絶対に入賞できません

だから有名なブリーダーはいないんですよね。

 

にもかかわらず『ティーカップ・プードルで有名なブリーダー』とか『タイニー・プードルで有名!』などと紹介されているブリーダーがいます!

自称有名ブリーダーの可能性が高いので、何をもって有名と名乗っているのかを確認してくださいね!

 

補足として、すでにトイ・プードルで有名なブリーダーさんなどは、スタンダード(犬種標準)に当てはまらない犬を繁殖させてしまうとブリーダーとしての質が落ちたと言われてしまいます。

なので、あえて小さくなるようなプードルを繁殖させることはしません。

管理人
管理人
良いブリーダーさんは血統を守る為に、犬種のスタンダード(犬種標準)から外れる繁殖はしないんですよ!

関連記事
ライフスタイルにあった犬の選び方!犬種の特性は大事ですよ!

ティーカップ・タイニープードルを子犬時の大きさで判断するのは無理がある!

言うまでもありませんがティーカップ、タイニー・プードルと呼ぶ判断基準は大きさのみです。

ただし、人間も含めて全ての生き物がそうですが、子犬時に小さいからといって成長後に小さいままという保証はありません

 

両親犬を見ればその犬のサイズを予想することはできますが、それがわからなければ成長後のサイズは不明と言って間違いないでしょう。

また、先ほど説明した通り、良いブリーダーさんはあえて子犬が小さくなるようなブリーディングは行いません。

 

にもかかわらず『この子は大きくならない!』とか『この子は両親も小さいので大丈夫!』などという人がいます!

そのような人は信用に値しませんので注意してくださいね!

ティーカップ・タイニープードルは体に悪い影響が出ている場合も多い!

これは完全に私の体験談ですが、ティーカップ・タイニーサイズのプードルは体のどこかに悪影響が出ている子も多いです。

よく見るのが前足や後ろ足の関節への影響や、歯の噛み合わせですね。

もし小さすぎる子をお迎えする場合は、歩き方も注意して見てくださいね!

噛み合わせが悪くてシャクレ気味の場合もあるので合わせて見てください。

なぜティーカップ・タイニープードルという名前で販売しているの?

飼い主さん
飼い主さん
なんでわざわざ存在しない犬種名をつけて販売しているの?

その方が売れるからです!

それ以外の理由はありません!

 

本来なら血統書の通りに『トイ・プードル』で何も問題ありませんよね?

同じプードルを売るとしても『トイ』とつけるよりは、とりあえず『ティーカップ』とか『タイニー』とつけておいた方が売れるんです!

大人になった時の大きさが不明でも、子犬時に小さければそれで押し通せますからね!

管理人
管理人
飼った後に大きくなっても『餌のあげ過ぎです!』と言われたら文句も言えませんよね。

需要があるならティーカップ・タイニープードルの血統を作ればいいんじゃない?

飼い主さん
飼い主さん
需要があるんだから優良ブリーダーさんが小さいサイズのプードルを繁殖させていけばいいんじゃない?

続けていけば新しい血統として認められるかもしれないよ!!

ごもっともな意見なのですが犬の品種改良はそう簡単にできませんし、凄く長い時間がかかります!

時間をかけて行ったとしても遺伝的な問題が出て上手くいかない可能性もあります。

簡単に行えるものではありません。

 

そのような難しい繁殖を短期間で実現しようとすると疾患のリスクが高まりますからね。

それらの問題がクリアされないと、血統として認定されることはないでしょう。

正式に認められないには、それなりの理由があるということです。

管理人
管理人
血統を大事にするブリーダーさんは、小さ過ぎる子を人に譲る場合などは『繁殖に使用しない』などの約束を前提とする場合が多いですよ!

成長してもティーカップ・タイニープードルサイズでいる割合はどれくらい?

これは私の経験談になってしまいます。

今までにティーカップ・タイニープードルと飼い主さんがおっしゃる子を200頭以上みてきましたが、実際にそのサイズ内に収まっていたのは10頭程度です。

また、その中で足の関節などに異常がなく、噛み合わせなど見た目も綺麗だったのは2頭だけでした。

ほとんどがトイプードルもしくはミニチュア以上の大きさの子でした。

 

周りのトリマーにも聞いたことがありますが、ティーカップ・タイニープードルで予約を受けてもほとんどがトイ・プードル、酷い場合はそれ以上の大きさの子がくることが多いようです。

ティーカップ・タイニープードルを飼う前に知って欲しいこと ~まとめ~

そもそも血統書とは違う犬種として扱っていること自体が問題なのですが、騙されてしまう飼い主さんが多いので注意してくださいね!

これが許されるならいくらでも自由に犬種を作れてしまうので、血統書の意味がありません。

 

成長後にティーカッププードルやタイニープードルと言われるサイズに収まれば、まだ許せる気もしますが、それすら可能性は低いですからね。

ただでさえ叩かれやすい職業なのに、こんな商売をしている人が多いから更にイメージが悪くなるんですよねぇ。

これからプードルを飼おうとしている方は本当に気を付けてくださいね!

関連記事
珍しい毛色の犬|レアカラーの子犬をお勧めできない理由

はなげんき(トリマー兼店長)

30代でIT業界から動物業界に転職し、3匹の犬と生活しています。

トリマー&訓練士の生活や、自分の趣味などを公開中!

月間20万PV突破!
いつもありがとうございます!

-犬との生活
-