トリマー・訓練士のお仕事

34歳でトリマーになった、元IT会社勤務のオジサン店長の話

2020年6月1日

皆さんはトリマーという職業を、ご存じでしょうか?トリマーとは犬や猫を洗ったり、毛をカットしたりと全身のケアをする職業のことですね。グルーマーと呼ばれたりもしますが、同じ職業です。

管理人
本来の意味合いではグルーマーの方が正しい呼ばれ方なのですが、トリマーと言う人の方が多いですね!
今回はそんなトリマーという職業に34歳でなったオジサンが、トリマー&店長になって感じたことなどを、紹介したいと思います。

なぜこの記事を書こうかと思ったかというと、年齢を重ねてからトリマーになりたい人もいて、たまに相談されるんですよね。

ただでさえ、男性がとても少ないこの業界で、未経験のオジサンがトリマーになった前例を見つけるのは、なかなか難しいみたいなので、少しでも参考になれば、嬉しいです。

以前のお仕事

以前の職歴はこんな感じで、動物にまったく関係のないIT企業に勤めていました。トリマーになる前の仕事が気になる方もいると思うので、前職についても軽く話しますね。

簡単な職歴

  • 22歳 IT系の会社に就職
  • 25歳 IT系の会社に転職
  • 31歳 自己都合により退職

最初に就職した会社

最初に就職した会社はとても小さい会社でしたが、小さいぶん色々なことを勉強させてもらえました。
やることさえやっていればお給料もそれなりに貰えるし、その年齢にしては大きな仕事もやらせてもらえたので、今考えると恵まれた職場でしたね。

そんなよい会社でしたが、不満点もいくつかありました。その不満というのが「同年代がいない」、「時間にルーズ」の2点。

職場に20代が私と、業種違いの事務の女の子しかおらず、自分の技術力が同年代のなかでどれくらいかが、全くわからなかったんですよね!社外に打ち合わせにいっても、対応してくださるのは年上の方ばかりで、同年代に会うことがまずなかったです。

あとは良くも悪くも、時間にルーズ!フレックス制だったので、コアタイムを除けば自由に過ごせたのですが、そのせいで出勤時間はまちまちだし、帰る時間もバラバラでした。
なので、社内ミーティングなどでも、中々人が集まらない!あと、遅く来て、遅く帰るスタイルの人と組んで仕事をすることになると、なかなか帰れなかったんです。

そんなこんなで「自分の実量を知りたい!」、「きっちりとした環境で働いてみたい!」と思い、転職を決意しました。

2つめの職場

幸運なことに、大手のIT企業に転職することができました。名前を聞けば誰でもわかるレベルの会社だったので、ダメ元で受けてみたらあっさり受かり、本当に運が良いなと思いました。

ただ、1つめの会社が緩すぎたせいか、きっちりした体制や、何をやるにも上司の許可がいる仕事のやり方にどうも馴染めず。なんだかんだで体調を崩してしまい、退職を決意しました。

しかし、この会社も福利厚生などはとても素晴らしく、本当に自分に合わなかっただけでしたね。とてもよい会社でしたよ。

なぜトリマーになろうと思ったのか

前職を辞めたて、「何をやろうかなぁ?」と考えた結果、小さい時からやってみたかった職業があることを思い出しました。それがトリマーです。
一番最初にトリマーという職業を知ったのは、小学生の時で、家で飼ったいた犬のカットをお願いした時です。その当時から憧れてはいたのですが、両親の反対もあり一時期は忘れてしまっていました。

仕事でパソコンを使うのが嫌になっていましたし、人間を相手にするのに疲れていた時期でもありました。なので、動物を相手にした職業も楽しそうだなと思いトリマーを目指す事にしました。
パソコンを使わない仕事って、今の時代に探すと少ないんですよね!

トリマーになる為にやったこと

なると決めましたが、技術職なので未経験で雇ってくれる所はまずなかったです。
グッズなどの物販は、未経験のバイトでも可能でしたが、トリミングとなるとやはり、専門の学校を出ていないと厳しいですね。

なので、32歳の時に専門の学校(2年制)に通うことにしました。また、この時点では犬のトレーニングについても興味があり、トレーナーになることも選択肢に考えていたので、両方が学べる学校にしました。ちなみにこの学校でトレーングを担当した犬が、その後我が家にやって来た「マック」というトイプードルです。

専門学校については、ここに書くと、とても長くなるので、こちらの記事にまとめました。よかったらご覧下さい。

そして、専門学校に在籍すると、研修という形でトリミングサロンでアルバイトが出来るようになりました。
専門学校には、アルバイト募集などの求人が届きますし、先輩達に職場を紹介してもらえたりしますので、それを利用してアルバイトをはじめました。
そして、卒業と同時にアルバイト先にトリマーとして就職することになりました。

卒業のタイミングで、専門学校のトレーニングスタッフをしないかという話も頂きましたが、卒業する頃にはトリマーの方に気持ちが傾いていましたし、いきなり学校の先生になるのも何か違うなと思い辞退しました。

こんな感じで、34歳のオジサントリマーが誕生したわけです!

トリマーになってみた感想

それでは実際にトリマーになってみて、私が感じたことを紹介したいと思います。何にでも良い面、悪い面はありますよね!
個人的な感想としては、大変なことも多いけど、人生は昔より楽しくなりましたよ!

良かったこと

まずは良かったことの紹介です!トリマーになる前に考えていたより、いいことが沢山ありました!

自分でトリミング、トレーニングができる

当たり前ですが、これが一番の利点だと思います!自分で愛犬のお手入れが出来るのは非常に助かります!
カットに関しても自分の好きな形にできるので、とても楽しいです!

また、私はトレーニングの資格も取りましたので、家の子のトレーニングも自分でできます。
簡単なトレーニングでも、知らない方から見ると凄い技術に見えるようで、お散歩中なども「どうやってしつけたの?」と、よく声をかけられます。それがきっかけで近所の方達とも仲良くなれました!

犬と常に一緒にいられる

うちのお店は、犬と一緒に出勤もできるので常に一緒にいられます。仕事中に愛犬と一緒にいられるなんて、最高じゃないですか!?
時間が空いていれば、練習を兼ねてお店で愛犬の手入れもできますし、とても幸せです。

友達が増えた!

社会人になって、友達が減っていく一方でしたが、学校に通うようになって友達が増えました!
ありがたいことに、卒業してからも、色々なBBQやドッグラン、忘年会や新年会など、色々な行事にも誘って頂いてます。

周りはみんな20代なので、オジサンとしては、体力もノリもついていくのがやっとですが、とても楽しいですよ!

体が強くなった

この仕事をはじめてから、ほとんど風邪をひかなくなりましたね。この7年で仕事を休んだのは、インフルエンザの時に1回だけで、あとは無欠勤です。風邪をひいても予約が入っていると休めないので、体調管理を気をつけていることも大きいのかな。

あと、犬のトレーニングでは犬と一緒に走ったりと体を動かすので、体力が必要です。
体力作りの一環として、専門学校に入った時から、毎日筋トレをしているのですが、そのせいか疲れにくなりましたし、凄くやせました。デスクワークをしていたころと比べると、15キロ以上は痩せました。

悪かったこと

次はデメリットになります。主に休みや、お給料に関することですね。
業界として、他業種と比べると、休みが少なく、お給料は安いと思います。

収入が激減

収入に関しては、前職の半分以下です。店長になった今でも、前職の社会人一年目の年収より少ない状態です。

前職のボーナスは、最低でも夏冬2カ月ずつの計4ヶ月、多ければ夏冬6カ月ずつの計12ヶ月はありましたが、現在はボーナスもありません。そんな状況なので、贅沢な生活はできませんね。

うちは嫁も会社員として働いていますので、そちらの収入もあり、生活できている感じです。私一人の収入では、情けないですが、生活するのは厳しいです。

休みも激減

今の職場の休みは隔週2日休みです。週1休みと、週2休みが交互にくる形ですね。
有給もありますが、条例通りには貰えてないな。
前職では、土日祝日、年末年始、お盆と確実に休めてたので、休みは凄く減りましたね。

知り合いのお店など、最近は完全週休2日制も増えていたようですが、やはり休みは少ない業種だと思います。

昔の友達に会えない

皆さんのお休みの日が稼ぎ時でもあるので、土日祝日、お盆、年末年始は、休みがとりにくいです。なので、前職の友達などは休みが合わずに、まったく会えなくなりました。

仕事が落ち着いたら、また会いたいですね!

体を痛めやすい

中腰や、膝をつく姿勢をとる事が多いので、年齢があがるにつれて、体の色々な所が痛くなってきます。大型犬などはとても重いので、持った瞬間にギックリ腰になったこともありました。
作業中に犬に咬まれたり、引っかかれたりすると傷も残りますし、とても痛いです。

かなりの重労働ですので、普段から体を鍛えていないと厳しいものがあります。男性スタッフはオジサンと言えど、大型犬の作業や、重い物を担当させられる傾向が強いですよ!

オジサンの需要はある?

トリマーを目指しはじめたのが32歳と遅かったので、はたしてこんなオジサンに需要はあるのだろうか?と不安でしたが、学校から声をかけてもらえたり、私自身が就職もできたので、需要はありますよ。
店長として面接をする立場になって、少しは他業種の経験がある方を雇いたいと思いすからね。

トリマーはお給料やお休みの関係で、ある程度の年齢になると辞めてしまうことが多いので、若い子が多いです。ですので、クレーム対応やマネージメントなど、若い子には難しいことができるスキルを持った方なら、私は歓迎します。
私が店長になったのも、就職して1年程で前店長が退職してしまい、残った他のメンバーでは若過ぎて荷が重いという理由からでしたので。
ただ、その様なスキルを持っていると、待遇面で折り合いがつかない場合が多いのが困りどころです。

また、先輩や上司が基本的に年下になりますので、その指示に素直に従えるかというのも重要ですし、業種的に女性の方が圧倒的に多いので、男性と仕事をする時とは別の、コミュニケーション能力も必要だなと感じました。

結論としては、お休みやお給料にこだわりが無く、年下の先輩達の言うことに素直に従えるなら、需要はあると思います。

まとめ

私がトリマーになった経緯や、なってみた感想はいかがでしたか?参考になっていれば嬉しいです。

まとめると、「やりがいはあるけど、生活は厳しいよっ!」という感じでしょう。男性が少ない業種ですので、今後増えたら嬉しいな!というのが管理人の願いです!

もし、もっと「こんなことが聞きたい!」ということがあれば、コメントや問い合わせフォームからお気軽にご質問下さい。
可能な限りお答えしたいと思います。

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