ボクシングの井岡一翔選手。
タトゥー(入れ墨)が見える状態で試合を行った件で、日本ボクシングコミッション(JBC)から軽度の処分があるそうです。
JBCの安河内本部事務局長はJBCのチェックが甘かったことを認めつつ「露出してしまったということは何らかの対応をしなければならない」とした。
「入れ墨の露出で厳罰を与えたことがない」とも話し、重くても厳重注意処分程度とみられる。
引用:
タトゥー露出の井岡一翔、22日に処分へ…厳重注意か JBC倫理委員会
重くても『厳重注意』となるようですが、制裁処分の種類や意味がよくわかりません。
とうことで今回は日本ボクシングコミッション(JBC)の制裁処分の種類と、具体的な処分内容をまとめました。
日本ボクシングコミッション(JBC)の制裁処分の種類
日本ボクシングコミッション(JBC)の制裁処分は、規定を見ると全部で6段階。
JBC(ボクシング)の制裁処分の種類
- 厳重注意
- 戒告
- 制裁金
- 没収
- ライセンスの停止
- ライセンスの取り消し
厳重注意が一番軽く、段階が上がるごとに厳しい処分になり『ライセンスの取り消し』が一番重い処分になるということ。
ちなみに過去の事例を見ると『制裁金』+『ライセンス停止』のように、処分を組み合わせる場合もあります。
日本ボクシングコミッション(JBC)は15日、一部週刊誌に泥酔しての不祥事を報じられたWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(28=BMB)を、12月1日から3カ月間のライセンス停止処分とし、制裁金300万円並びに通算48時間以上200時間以内の社会貢献活動を義務付けた。
このことからも、今回の井岡一翔選手への処分は、かなり軽いことがわかります。
日本ボクシングコミッション(JBC)の制裁処分の具体的な内容
それでは日本ボクシングコミッション(JBC)の制裁処分の具体的な内容を見ていきましょう。
- 厳重注意
- 戒告
- 制裁金
- 没収
- ライセンスの停止
- ライセンスの取り消し
JBC が制裁規定の詳細を公表していなかったので、一般的な会社の規則や過去の事例から説明します。
厳重注意
日本ボクシングコミッション(JBC)の制裁処分では一番軽い『厳重注意』
その名の通り、基本的に厳重に注意をされるだけです。
組織によって口頭での注意、文書での注意と対応は分かれますが、どの組織でも一番軽い処分ですね。
会社であれば記録にも残らない場合がほとんどです。
戒告
続いては『戒告』
公務員や民間企業ではこの段階から、懲戒処分として扱われはじめます。
『戒告』も基本的に注意的な処分となりますが、こちらは記録が残りますので、その後の人事評価やボーナス査定に響くことになりますね。
日本ボクシングコミッション(JBC)のようなスポーツ団体においては、選手というよりはジムの会長やトレーナーに課されることが多いようです。
ちなみに文部科学省におけるスポーツ指導者への戒告処分は、競技活動を制限する物ではないということですので、JBCでも似たような処分ではないでしょうか。
戒告(口頭注意)
違反行為について、口頭で注意をするものであるが、加害者の競技活動を制限するものではない。
主として、継続性・悪質性のない行為で、実害も発生していないような、ごく軽微な違反行為に対して課すことが想定される。
制裁金
続いては『制裁金』
こちらは一般の会社では聞かない処分ですね。
日本ボクシングコミッション(JBC)が過去に課した制裁金は、50万や300万など金額もバラバラです。
JBCの判断した処分理由によって、金額が変わるようです。
没収
意味がわかりにくいのが『没収』
これは没収試合(無効試合)を指すようです。
ルール違反が発覚した場合には、試合終了後でも無効試合になる可能性があるんですね。
ライセンスの停止
ライセンスの停止はわかりやすい処分ですね。
ちなみにライセンスの停止には
- 期限付き
- 無期限
の2種類のパターンがあります。
無期限の場合は日本ボクシングコミッション(JBC)の許可が出ない限り、停止処分はとけないということです。
選手としては辛い状態になりますね。
ライセンスの取り消し
一番重い処分が『ライセンスの取り消し』
一般の会社で言えば懲戒解雇・・・。
ちなみにこのライセンスの取り消しはボクサーライセンスだけではなく、日本ボクシングコミッション(JBC)から給付されるすべてのライセンス(トレーナーなど)が対象ということです。
日本ボクシングコミッション(JBC)の制裁処分の種類|厳重注意ってどんな罰 ~まとめ~
今回は日本ボクシングコミッション(JBC)の制裁処分の種類と、具体的な処分内容をまとめてみました。
スポーツでも、一般の会社でも制裁処分は受けたくない物。
今回の井岡一翔選手への制裁処分については、賛否がでていますが・・・。
お互いに納得のいく解決策が出るといいですね。